型枠工事におけるヒヤリハット事例と防止策について、国土交通省から公表されている資料をもとにポイントをまとめました。
ローリング足場での転倒
ヒヤリハット事例
足場から梁建込み場所まで少し遠く、無理に体を乗り出してハンマーで釘を打とうとしたがハンマーが当たらず、バランスを崩し転倒しそうになった。
防止策
無理な姿勢での作業は行わない。
ローリング足場を移動し作業床を確保する。
工具の誤った使用によるケガ
ヒヤリハット事例
①基礎型枠取付け作業中、セパ位置をずらそうと型枠内のセパを左手で握り、右手で電動ドリルを持ち型枠外から貫通させたところ、左手親指を切創しそうになった。
②型枠加工中、丸のこを使用してベニヤを切断していた際、鋸刃の下に左手を添えたまま丸のこを作動したため、左手薬指を切創しそうになった。
防止策
電動工具を使用する際は、正しい作業姿勢や作業手順を徹底する。
歩行ルート上の危険
ヒヤリハット事例
鋼管を担いで歩行中、床スリーブの開口養生蓋を踏んだところ、蓋がずれてバランスを崩し鋼管を床に落とした。
防止策
養生蓋のずれ止め(固定)を徹底する。
歩行ルートの安全確認を行う。
揚重作業中の危険
ヒヤリハット事例
型枠資材を 120t クレーンで荷揚げしていたところ、ファブデッキ上でワイヤーがファブデッキの鉄筋に引っ掛かり、ファブデッキが持ち上がった。
防止策
養生蓋のずれ止め(固定)を徹底する。
歩行ルートの安全確認を行う。