鉄筋工事におけるヒヤリハット事例と防止策について、国土交通省から公表されている資料をもとにポイントをまとめました。
資材につまずき転倒
ヒヤリハット事例
仮置きした鉄筋につまずき転倒しそうになった
防止策
作業通路、動線を確保し作業する
資材の整理整頓を随時行う
ヒヤリハット事例
2人1組でスラブ材を小運搬しており、耐震壁の差し筋をまたいだ時に差し筋が作業ズボンの中に入ってしまい、転びそうになるのを踏みとどまったが、後ろのペアの職人がバランスを崩して転倒しそうになった。
防止策
足元には十分注意する。
配筋の倒壊
ヒヤリハット事例
強風の中、壁配筋を行った。下部の差し筋との結束や転倒防止筋交いをしっかりと行い、ある程度の倒壊対策はしていたが、翌日、5 枚の壁が深夜の強風の影響で全壊していた。
防止策
強風で倒れる認識を持つ。
クレーン操作ミス
ヒヤリハット事例
スラブ上で突然ドーンと轟音がし、振り向くとクレーンの親フック(推定 2t)が型枠スラブに落下していた。
クレーンのオペレーターが気を利かして親フックをスラブ上の材料の位置に近づけようとしたのが原因。
防止策
オペレーターは合図無しに勝手な行動を取らない。
資材運搬時、第三者との接触
ヒヤリハット事例
2t 車にて材料を運搬中、屋根掛けしていた材料が高架の上部に接触し、材料が荷台に横転。荷台から50cm横にはみ出た状態で通学途中の生徒とすれ違った。
防止策
運転時には高さ制限に留意する等、十分注意する。
荷台への積み方を工夫し、材料の固定をしっかり行う。